8月18日全国一斉発売
1296円(税込)
パルコ出版
ソフトな押圧で、血めぐりアップ。こりの痛みもすべてなくなる。 ジワーッっと押してパッと離す!指で押すだけで効果絶大!! その不調、血流の悪さが原因かも!? ◆血めぐりアップ押圧のやり方/血めぐりアップ押圧のポイント/しこりの見つけ方/指の使い方/毎日5分、おなか押圧メソッド/こりや痛みの症状別、ここを押圧 ◆なぜ、血めぐりアップ押圧をすると快調になるのか ◆血めぐりアップ押圧のメカニズム ◆今日から実行!血めぐりアップ生活術10か条 ほか。 <あらゆる不調に効き目抜群!> 首こり/肩こり/背中の痛み/目の疲れ/片頭痛/顔のむくみ/腰痛/ひざ痛/太ももの痛み/すねの痛み/足裏の疲れ/ふくらはぎの痛み。
高校生の時にたまたま書店で買った海洋小説家ジョセフ・コンラッドの「青春」を読んで感動し純粋に「船乗り」になりたいと思った。紆余曲折があったが「航海士」の国家資格を取得し水産庁の海事職(農林技官)に採用され夢の1歩を果した。半年間大型調査船で見習士官をやってから沿岸パトロールの漁業取締船のボトム航海士として赴任、半年後北杜夫の「ドクトルマンボウ航海記」の舞台になった二代目の調査船照洋丸の三等航海士に任官し、アラビア海やインド洋、南太平洋の海洋生物資源調査航海に従事した。そんな時に私を可愛がってくれていた大阪在住の叔母が心臓病で倒れて入院した。本人は早く治りたいので手術を希望していた。
この時私は「血液循環療法を受けたら治るのにな~。しかし、先生は仙台で遠いからな~。」と考えていた矢先、叔母は大動脈弁の手術を受け、直後はよかったが人工血管つなぎ目が剥がれてあえなく亡くなった。実は大学時代に友人の父親が脳梗塞で倒れ半身不随になったが仙台で循環療法を受けてよくなり職場に復帰したという卓越した療法の効果のことを聞いていたのだ。循環療法を知っている人は治っているのに一方で知らないで亡くなる。何とかならないか、と考えた。
私自身も決して丈夫な方ではなかった。大学浪人している時に運動不足と偏った貧しい食生活、ストレスなどから腰痛がひどくなり足のシビレまで悪化して歩けなくなり、「椎間板ヘルニア」と診断され手術を受け40日入院した。術後シビレは取れたが腰痛は治らなかった。学生時代はカッター部に入り全日本学生選手権大会にも出場し、6位入賞を果たしたが腰痛が悪化し退部した。航海士になってからも南洋の温暖な気候ではよかったが、寒い環境で冷やすと航海当直中など腰痛がでて、ヘルニアが再発するのではないかと不安だった。更に首の痛みとシビレまで出て病院で診察を受けたが治らなかった。また子供のころから腸も弱くいつも下痢をしていた。冷たいものや油物を食べると下痢、緊張すると下痢、試験の日の朝はいつも下痢、出港の「総員配置」のときも緊張して下痢というまさに下痢人生だった。そんな体の弱さもあって血液循環療法を習得して広め、病に悩む人を助けようと真剣に考えるようになった。
そしてついに昭和55年辞職し、仙台の先生に押しかけ入門した。循環療法を学ぶうちに自分の首痛の原因は首にできたシコリだったことを発見、腰痛の原因も腰や臀部のシコリが原因だとわかり、自己治療して治した。椎間板ヘルニアの再発におびえていたが、腰痛の原因がシコリだとわかり、痛みが出ればその都度自己治療して良くした。それから剣道、登山、ジョギング、水泳など激しい運動もできるようになった。下痢もお腹の自己治療でシコリを発見し、治療して下痢をしなくなった。ついに下痢人生から脱却できたのだ。
このような体験から痛みなどの愁訴や不調の原因はシコリがあることがわかり、疾患愁訴との関係を体系化した。その後も坐骨神経痛、ひざ痛、胸痛、五十肩、ひじ痛、手首痛、捻挫、アキレス腱断裂などに見舞われその都度自己治療のやり方を工夫して考案し自分で治した。その体験からできたのが本書で紹介する血液循環健康法である。
血液循環療法は指圧やマッサージと違う、似て非なる手技療法で、指で血液の循環を良くする画期的な方法で、だれでもそのコツを習得すれば面白いように効果を出せる。手の届くところは自分でケアーできるので痛みや愁訴を取ったり、病気予防、健康法として有効な方法だ。いつでもどこでもできるので覚えておくと一生の宝となる。
水産庁を辞めないで順当にいけば船長になり今頃は定年退職後悠々自適の年金暮らしをしていたかもしれない。しかし、循環療法を習得したおかげで直腸がんと胃がんとダブルがんになったが命拾いもし、今も現役で、チェルノブイリの子供たちの治療や日々の診療で皆様の健康に少しでもお役に立てることに生きがいと喜びを感じている。
昨年は夢の続きを果たすべく世界最大クルーズ帆船でエーゲ海から地中海までの沿岸を船旅した。その帆船の船長がなんと奇遇か、ジョセフ・コンラッドの同郷ポーランド出身だったのでブリッジでお互いに意気投合し、話に花を咲かせたことは言うまでもない。
著者 血液循環療法協会 大杉治療院 大杉幸毅
私の師匠は血液循環療法創始者小山善太郎先生の弟子で伝説的な治療家でした。本書でも触れましたが、何せ東北大学医学部病院で名医として高名だった内科長(教授)の目の前で「余命10日」と宣告された肝硬変の患者を治療して治したのです。
私が入門した時は、正座ができなくなった重症の膝関節症の茶道の先生とリンパ性白血病の定年まじかの女性教員の治療を見学させてもらいました。お二人とも毎日毎日1~2か月間治療を続け良くなりました。実際に治療の様子を目の当たりにすると「ただ指で軽く押すようなことをしてどうして難病が治るのか?」不思議でした。
2年間師匠の下で修業し、鍼灸学校を卒業してから治療効果を実体験する機会が訪れました。胃がんの患者さんが師匠に治療を依頼してきましたが、師匠はすでに引退していたので私が任されました。私は全く自信がありませんでしたが師匠の指示通りに治療して約2か月で治りました。この方はご高齢になられましたが今もお元気だそうです。また、ある朝師匠が心臓まひで倒れて意識不明になったときに、教え通り心臓病の治療をして師匠を回復させることができました。この2つの体験は血液循環療法の卓越した効果を実感でき、「やはり師匠のいうことは本当だったのだ」と思いました。
それから35年間ひたすら治療と普及のためのセミナー(講習会)を一筋に続けてきた経験から「どうして効果があるのか」が体感できました。そして、「血液循環療法は優れた治療法だ」と自信をもって言えます。しかし、まだまだ世の中に知られていないのが残念です。より多くの方がその良さを理解され活用していただければ皆様助かると思います。
血液循環療法はいつでもどこでも自分にもできる手技療法の最高峰の治療法で、その中でも特にお腹の治療が優れています。お腹の内臓は命を支える重要な器官でそれをつぶさに押圧して血液循環を良くし機能を活性化するのです。例えば一例をあげれば、心窩部の押圧は心臓病に著効があり、大動脈の押圧は高血圧や動脈硬化、冷え性などの瘀血体質(血液の循環が悪い方)に有効なのです。
手技は、見た目には指圧のように見えますが、全く違うのです。指圧だと解釈してただ押圧をするだけでは効果を出せません。効果を出すためのコツは2つあります。1つ目は循環を良くする手技を身につけること。つまり、「ジワー・パッ」の意味を良く理解して身につけることです。2つ目は指先で悪い部位のシコリが判るようになることです。それには出来るだけ指先の力を抜いて、指先に意識を集中することなのです。以上2つを身につければ誰でも面白いように効果を出すことができるでしょう。